IP電話盗聴
もしあなたが偶然に、誰かと誰かの間で行われている電話を聴いてしまっても罪にはなりません。
ところがそれを誰か別の人に話してしまうと罪に問われてしまうのが『通信の秘密』という法律です。
しかし、それにも拘わらず、世の中には進んで盗聴しようと試みる人々がいます。
浮気の動かぬ証拠となる電話盗聴もその一つと言えます。
加入電話の場合は原理的に比較的単純な装置を使って盗聴が可能です。
盗聴しようとするのはなにも探偵だけとは限りません。
「国家も治安を守り、安心して暮らせる世の中をつくるため」という大義名分か様々な場面で発生する通信を盗聴しようと試みます。特に2001年は同時多発テロが起こりました。
「テロリストたちの間で行われる情報のやりとりを事件の前に知ることができれば、悲劇を防ぐことができる」と捜査当局が主張すれば、反論するのは難しいことです。
かくして合法的に盗聴を行おうとする捜査当局は、盗聴が難しいインターネットの世界で盗聴できるようなしくみをつくろうと躍起になっています。電話で人の声を電気信号に変換しても、その電気信号を途中でピックアップして人の声に変換すれば盗聴が可能です。
これはなぜ簡単なのかと言えば、声の変化が電気信号の変化に比例しているからです。
ところが時代は変わってきました。人の声は電気信号に変えられただけではなく、声の変化には比例しないデジタル化が行われ、さらにデータは小さく細切れになり、ルートもその大きさもバラバラになって送られます。
目的地では受け取ったデータを順番に並べて元のデータに戻すわけです。
このTCP/IPという巧みな技を使っているのがインターネットです。
盗聴を試みようと途中でピックアップしても、データはバラバラです。
その一部をやっとの事で手に入れても、意味のある情報とはなり得ません。
IP電話とも呼ばれるインターネット電話は実は非常に盗聴されにくい仕組みになっています。
通信経路が攻撃を受けて寸断されても、確実にそして極秘裏に情報を伝えるしくみ(インターネット)をつくったペンタゴンに対して、何とかその要所(プロバイダー)を説得してやりとりを傍受しようと試みる捜査当局の戦いは永遠に終わることはなさそうです。
IP電話盗聴防止機能搭載 [参考:ナカヨ通信機]
盗聴防止機能を搭載したIP電話機「DATAGATE IP PHONE(ST)」をナカヨ通信機は、4月30日に発売する。
標準価格は41,800 円
DATAGATE IP PHONE(ST)は、SIPに準拠したIP電話機で、音声データを同社独自の方式を利用して暗号化し、通話の盗聴を防止する機能を搭載する。
DATAGATE IP PHONE(ST)同士で通話を行なう場合は、発信側が盗聴防止ボタンを押すだけで受信側も自動的に盗聴防止モードに切り替わる。
盗聴防止モード中は、盗聴防止ボタンが青く光る。
一般のIP電話機との通話の際は、暗号化されない通常の通話となる。
なお、暗号化に関する制御方式などは、秘匿性を維持するためとして非公開となっている。
電話機の機能では、23件までのワンタッチダイヤル、100件までの電話帳機能、20件までの発着信履歴機能などを搭載。
また、ping試験機能、FTP機能、DHCP機能などをサポートする。
本体サイズは、175×238×130mm(幅×奥行×高)で、重量は900g。
主な特長
盗聴防止機能を搭載したIP電話機「DATAGATE IP PHONE(ST)」をナカヨ通信機は、4月30日に発売する。標準価格は41,800円。
DATAGATE IP PHONE(ST)は、SIPに準拠したIP電話機で、音声データを同社独自の方式を利用して暗号化し、通話の盗聴を防止する機能を搭載する。
DATAGATE IP PHONE(ST)同士で通話を行なう場合は、発信側が盗聴防止ボタンを押すだけで受信側も自動的に盗聴防止モードに切り替わる。
盗聴防止モード中は、盗聴防止ボタンが青く光る。
一般のIP電話機との通話の際は、暗号化されない通常の通話となる。
なお、暗号化に関する制御方式などは、秘匿性を維持するためとして非公開となっている。
電話機の機能では、23件までのワンタッチダイヤル、100件までの電話帳機能、20件までの発着信履歴機能などを搭載。
また、ping試験機能、FTP機能、DHCP機能などをサポートする。
本体サイズは、175×238×130mm(幅×奥行×高)で、重量は900g。
1.特別な認証サーバや設定は不要
ネットワークに接続するだけで、当社の盗聴防止IP電話機どうしであれば、発信側が盗聴防止モードで発信すると自動的に相手も盗聴防止モードに切り替わります。
盗聴防止機能を搭載していない一般のIP電話機*2とは通常の通話も可能ですから、必要に応じて盗聴防止モードを利用しながらネットワークの中で日常のビジネスに便利にお使いいただけます。
2.操作は簡単、盗聴防止ボタンをワンタッチ
盗聴防止モードで通話したい場合は、盗聴防止ボタンを押すだけで相手先の盗聴防止電話機も自動的に盗聴防止モードに切り替わります。
3.IP電話の標準プロトコルSIP準拠
IP電話の標準プロトコルとされているSIP(Session Initiation Protocol)に準拠しています。
4.ビジネスに便利な多彩な機能搭載
ワンタッチダイヤル(23件)、電話帳機能(100件)、発着信履歴機能(各20件)、オンフックダイヤル、発信者番号表示、切断理由表示、PB信号送出機能等、ビジネスに便利な機能を多数搭載しています。
5.パソコン接続用LANポート装備
パソコン接続用のLANポート(10BASE-T/100BASE-TX)を電話機底面に装備しています。
6.ネットワーク接続/設定に便利な機能多数搭載
Ping試験機能、FTPによるデータのアップ/ダウンロード、DHCP対応等、
ネットワーク接続/設定の際便利な機能を搭載しています。
※1秘匿性を維持するため暗号化に関する制御方式等は公開しておりません。
※2当社IP電話機『DATAGATE IP PHONE(CT)』等と接続可能です。
IP電話盗聴を可能に米大手CATV
米国の大手ケーブルテレビ会社であるコックス・コミュニケーションズ社が、ネット電話(VoIP電話)についても捜査機関の盗聴を可能にしたことが5日(米国時間)明らかになった。
テロリストなどが盗聴を逃れるため、ネット電話を悪用する恐れがあるとして、FBI(米連邦捜査局)などが強く求めていた。
ネット電話が普及するにつれて、規制も強まりつつある。
米ベリサイン社が同日、コックス社のシステム導入に協力したことを発表したため、明らかになったもの。
コックス社はこれまでも従来型の電話では盗聴に協力していたが、2001年12月から開始したVoIPについても、必要な設備を導入した。
米国では、電話会社が盗聴への協力を義務付けられている。
しかし、インターネット電話は情報サービスで電話事業ではないという見方もあり、扱いがあいまいだ。
FBIなどは、ネット電話についても義務を明確化するよう通信行政当局に訴えている。
ネット電話は、従来型の電話に取って代わる存在になってきたため、公共サービスとしての義務や規制が求められつつある。
ただ、規制強化には反対の声も強い。
ネット電話事業者にとっては重い負担となり、技術革新や普及の足かせになる恐れがあるからだ。
[4月5日/WIRED]