2004/09/19に『大都会最新犯罪ファイル』TBSで放送された犯人逮捕について
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同年2月に放送された同番組でアパートのドアの横にあるメーターボックスの中に無線式のコンクリートマイクが仕掛けられていたのを発見しました。
実際に電池が切れるのを待ち、防犯カメラを設置し録画をしていたのですが犯人は現れず。



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警視庁へ被害届けを提出し、鑑識まで来ましたが犯人逮捕には至りませんでした。
同年6月に被害者の方から不審な人物を玄関付近で目撃したとの連絡があり、被害者宅付近で電波が出てないかを番組スタッフと確認したところ電波は出ていませんでした。

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しかし、被害者が買い物などに外出をすると、不審人物が被害者の後を尾行しているのに気付きました。
被害者に顔を確認してもらったところ、全く見覚えがないとのこと。


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被害者の身の危険を感じたので、急遽、再び防犯カメラを設置しました。


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同年8月27日、被害者が外出中に不審人物が被害者の家の中に入っていくのを防犯カメラが捕らえ、同時に被害者宅付近で盗聴波を確認。
調査をしてみると室内から三又ソケットの盗聴器が発見されました。
犯人が合鍵を持っているのを確信しましたので110番通報。




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そして同年8月29日午前6時45分に容疑者の自宅に警視庁より家宅捜索が入り、逮捕されました。
容疑者は被害者のアパートの目の前に住む男性でした。
普段は被害者も仕事をしており容疑者とは全く面識がなかったとのこと。


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容疑者の自宅からは盗聴器やコンクリートマイクなどが大量に発見され、被害者宅の合鍵も発見されました。
容疑者は全面的に容疑を認め、素直に自供しているとのことです。

被疑者の供述
逮捕から5年前、平成11年から自宅前のアパートに住んでいる女性のゴミなどを物色し生活から出るゴミのほか、下着や毛髪まで収集していた。
自宅から盗撮した、出入りする女性の写真と一緒に所持していた。
平成15年10月にコンクリートマイクを購入し、被害者宅のメーターボックスの内部に設置し盗聴を始めた。 ( 音声を MD に録音 )
平成16年2月に盗聴器が発見され押収されたが、1ヶ月も経過しないうちに盗聴を再開した。同年3月に被害者の友人が鍵を郵便ポストに入れるのを見て、その日のうちに合鍵を作り、鍵を元の場所へ戻した。
同年8月にコンクリートマイクの音声に満足できなくなり、室内に仕掛けるコンセントタップ型の盗聴器を購入し犯行に至った。
こういった行為は普通の人にはおかしな行為だと思われるかもしれないが、自分にとっては普通の行為だったと話している。
公判
平成16年11月2日に東京地方裁判所で初公判が行われました。
罪名 窃盗及び住居侵入
求刑 懲役2年6ヶ月
判決
平成16年11月12日に東京地方裁判所で判決がでました。
懲役2年6ヶ月 執行猶予4年(保護観察処分)
盗聴・盗撮機器は日進月歩で性能が良くなり、それによって犯罪も増えていきます。
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