2017/03/15『悪い奴らは許さない!SP』日本テレビで放送された盗聴犯逮捕について
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2016/11
車で盗聴電波を捜索していた時、盗聴電波を確認しました。

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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定していき、インターホンを鳴らすと男性が出てきました。


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男性に盗聴器が仕掛けられていることを伝えると全く身に覚えがないということで撤去を依頼されました。
盗聴器の場所を特定していくと延長コードが差してあるところにコンセントタップの盗聴器を発見しました。
延長コードは彼女と同棲する半年前から自分で設置しており、その時にはコンセントタップは無かったと言います。
そして盗聴器は真新しく最近仕掛けられたもので、現在も仕掛けた人間が聴いている可能性が高いことが分かりました。


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盗聴器が最近仕掛けられたということと部屋の鍵を誰にも渡していないということから、事件の可能性が出てきました。
そして被害者の方から犯人特定の依頼を受けました。
室内に防犯カメラを設置し、暫く様子を見ることにしました。



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防犯カメラを設置した3日後に事態は動きました。
被害者の方が帰宅すると設置していた防犯カメラが盗まれていました。
間違いなく何者かが侵入し、防犯カメラを持ち去ったということになります。
そして盗まれていたのはそれだけではなく、同棲している彼女の下着とノートパソコンも盗まれていました。



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防犯カメラは1台盗まれましたが、万が一の為に隣の部屋に設置しておいたカメラは盗まれていなかったので確認することができました。
カメラに映っていた犯人を彼女に確認してもらったところ、職場の元同僚に似ているということでした。
犯人は2ヶ月前に会社を退職しており、既婚者であることも分かりました。
現在、住んでいるアパートを探し出し、顔を確認したところ、侵入した男と特徴がよく似ていて着ている服も同じでしたので間違いないと確信しました



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お二人から犯人に話を聞き出してから警察へ被害届を出したいということから、犯人が住んでいるアパートの近くで話をすることにしました。
ずっと知らないとシラを切り通していましたが、侵入した映像を見せると観念したのか自供を始めました。
8月下旬に盗聴器を買い、職場に置いてあった彼女のバックから鍵を取り出しコピーし、財布に入っていた免許証から住所を知り、下見をしながら部屋の様子を撮影していたということです。
9月上旬に盗聴器を仕掛けて河川敷に受信機とICレコーダを隠して録音をしていた自供しました。



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全く反省をしている感じがなかったので、その場から警察へ通報しました。
その場で任意同行し、その夜、住居侵入、窃盗、器物損壊の容疑で逮捕されました。



被疑者の供述
平成28年8月中旬に盗聴器を購入し、同年8月下旬に職場の被害者女性の机の上に置いてあるバッグから鍵を盗み、コピーしてから元に戻しました。その際に財布に入っていた免許証をスマホで撮影し住所を知りました。
すぐに合鍵で下見をする為に侵入し、その様子を動画で撮影しました。
同年9月上旬に盗聴器を仕掛け、河川敷に受信機とICレコーダを隠し録音していました。
同年11月10日に盗聴器の電波が発信されていなかったので確認する為に再び侵入しました。
その際に防犯カメラがあったのでカメラとハードディスクと下着を盗みました。
もしかしたらまだカメラがあったかも知れないと思い、数時間後に再び侵入しました。
録画をされているかと思い、ノートパソコンも盗みました。
やってはいけないことをしてしまいました。
もし自分が同じことをされたら気味が悪いと思います。
自分の奥さんや両親に対しても大変迷惑をかけてしまい、裏切ってしまったという気持ちでいっぱいです。
公判
平成29年2月6日に水戸地方裁判所で初公判が行われました。
罪名 住居侵入 器物損壊 窃盗
求刑 懲役2年
判決
平成29年2月6日に水戸地方裁判所で判決が出されました。
判決 懲役2年 執行猶予3年