逮捕協力事例

2013/05/15『水トク』 TBSで放送された盗聴犯逮捕について

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2013/03
車で盗聴電波を捜索していた時、盗聴電波を確認しました。

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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定していき、インターホンを鳴らすと一人暮らしの女性が出てきました。

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女性に盗聴器が仕掛けられていることを伝えると全く身に覚えがないということで撤去を依頼されました。
盗聴器の場所を特定していくとローボードの中にある、パソコンソフトの空き箱の中から電池式の盗聴器を発見しました。
電池式盗聴器ということは最近仕掛けられたもので、現在も仕掛けた人間が聴いている可能性が高いことが分かりました。

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電池式盗聴器ということと部屋の鍵を誰にも渡していないということから、事件の可能性が出てきました。
そして被害者女性から犯人特定の依頼を受けました。
室内に防犯カメラを設置し、被害者女性は実家へ避難することにしました。

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防犯カメラを設置した三日後に事態は動きました。
被害者女性が留守中に誰かが入ったら分かるように仕掛けをしておいたら、侵入の形跡があるとのことで、防犯カメラの映像を確認しに行きました。
被害者女性宅のマンション前で再び盗聴器の電波を確認しました。
設置場所を特定していくと換気扇の上に、前回と同様の電池式盗聴器が仕掛けられていました。

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防犯カメラには30代後半の男性が映っていました。
盗聴器の設置場所を考えたり、クローゼットを開て物色したり、下着を撮影したりと女性宅に16分居続けました。
被害者女性に確認してもらったところ、侵入者は被害者女性が勤務しているお店の常連客ということが判明しました。

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その後、留守中の映像を全て確認すると三日間連続で侵入していたことが判明しました。
原状回復するために写真を撮ったり、手帳を広げて14分間も撮影をしていました。

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その後、被害者女性と一緒に警察署へ行き、被害届を提出。
一週間後、住居侵入及び窃盗未遂の容疑で逮捕されました。

被疑者の供述

3年くらい前から被害者女性が働くお店で知り合い、昨年から従業員や被害者女性の会話から何処の沿線に住んでいるとかマンションの特長など聞き出し、郵便受けを物色し自宅をつきとめました。 何度か通っているうちに郵便受けに自宅の鍵が入っていることがあり、その時に合鍵を作りました。 昨年の11月から今年の3月まで週に2、3回のペースで侵入し、被害者女性の全てを知りたくてデジカメでいろんな物を撮影していました。

3月16日に侵入した際、盗聴器がなかったことに気がついたので、再び秋葉原へ盗聴器を買いに行きました。
同月17日に買った盗聴器をレンジフードの上に仕掛けました。
その時に仕掛けていたICレコーダを回収し確認したら盗聴器が気づかれていると思いました。
そして同月18日に仕掛けた盗聴器を回収し、証拠隠滅のために盗聴器を駅のゴミ箱へ捨てて帰りました。
被害者女性に口止めをするためにメールを送ったり、一方的に30万円を振り込みました。

当時は全く悪いことをしているという意識はなく、被害者に発覚さえしなければ誰も傷つかないと思っていました。
今思えば取り返しのつかない事をしてしまい、心に深い傷を負わせてしまったことを後悔しています。

公判

平成25年6月13日に東京簡易裁判所で初公判が行われました。
罪名 住居侵入
求刑 懲役1年2ヶ月

判決

懲役1年2ヶ月 執行猶予3年
今回の裁判は住居侵入のみで起訴されました。 被告に前科がないことや慰謝料と引越し代金として150万円が支払われたことから、3年間執行を猶予するとの判決が出されました。