逮捕協力事例

2010/11/29 『スーパーJチャンネルSP』 テレビ朝日で放送された盗聴犯の逮捕について

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2011/10
車で盗聴電波を捜索していた時、女性宅に盗聴器が仕掛けられている事を確認しました。

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盗聴器が仕掛けられている部屋を特定し、インターホンを鳴らすと女性が出てきて、最初は驚いた様子でしたが、何となく心当たりがあった様です。
実際に調査を依頼しようかと考えたこともあったとのことでした。

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承諾を得て室内で盗聴器の発信源を探すと、エアコンのダクトから手を入れた天井部分から電池式盗聴器が発見されました。以前、交際していた男性かも知れないが、鍵を渡していないということでした。しかし、今年の1月に男性からストーカー行為を受け、警察沙汰にまでなっているとのことでした。

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電池式盗聴器ということもあり、頻繁に犯人が出入りしているのは明らかで、何か事件が起きてからでは遅いですし、被害者女性から犯人の特定を依頼され、室内に防犯カメラを設置しました。
電池式盗聴器ということもあり、頻繁に電池交換をすることを考えると合鍵を持っているとしか考えられない状況でした。

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カメラを設置した翌日17:30頃、犯人は現れました。盗聴犯は部屋に侵入するなり、真っ直ぐエアコンのダクトの中に手をいれました。
当然、盗聴器は撤去したので有りません。その後、5分以上も盗聴器を探し続けていました。

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盗聴器を撤去した翌日に犯人が現れているということは間違いなく頻繁に盗聴していたことを示しています。
11月13日
犯人は被害者女性の元交際相手ということから、真意を確かめる為に呼び出して話を聞いてみることにしました。

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女性宅から盗聴器が発見されたことを話し、犯人に盗聴器設置について直接問いただしてみました。
犯人は盗聴器の設置どころか、合鍵すら持っていないので女性宅へ入ることが出来ないと言い出しました。
防犯カメラの話をし、侵入した写真を見せると今度は侵入はしたけど、荷物を取りに来ただけで盗聴器の設置はしていないと言います。
次にダクト部分の写真を見せると盗聴器を仕掛けたのは4月で交際していた時だと話始めました。
しかし、どう考えても半年以上も電池はもちませんと伝えると、2週間くらい前に一度侵入しましたと話がどんどん変わっていきます。

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その後も話をしましたが全く反省の気持ちが見られませんでした。
その後、被害者の夫婦は警察に突き出すことを決意しました。
その日の夜、盗聴犯は警察に連れて行かれ、翌日通常逮捕されました。

被疑者の供述

平成21年6月から被害者女性と交際が始まりました。
平成22年4月に被害者女性に対して男性関係を邪推し盗聴器を仕掛けました。
平成22年5月から別の女性と交際をしていましたが、電池が切れる度に約半年にわたり2週間おきに住居侵入を繰り返していました。鍵は交際中に被害者女性の許可なしに勝手に合鍵を作成しました。

公判

平成23年01月20日に東京地方裁判所で初公判が行われました。
罪状認否のみ
平成23年01月27日に東京地方裁判所で第二回公判が行われました。
求刑 懲役1年

判決

平成23年02月08日に東京地方裁判所で判決が出されました。
罪名 住居侵入
判決 懲役1年 執行猶予4年
今回の裁判では元交際相手による住居侵入のみで起訴されました。
被告に前科がないことや慰謝料として400万円が支払われたことから4年間執行を猶予するとの判決が出されました。