逮捕協力事例

2008/09/18 『大阪府庁盗聴事件の全貌』逮捕はされておりませんが、お問い合わせが多いため掲載しております。

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2008年9月9~11日、大阪の朝日放送(ABC放送)から『大阪の盗聴事情』という事で撮影のオファーがあり、3日間のロケを行っていました。
11日最終日の夜、ホテルへ帰ろうとした際に盗聴電波をキャッチし、場所を特定したところ大阪府庁の別館に盗聴器が仕掛けられていることが判明しました。

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盗聴電波の場所を特定していくと片側の面からが一番電波が強く、建物の中段から出ており、微かではありましたが遠くで人の会話も聴こえたので電気のついてる5階と分かりました。

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時間は夜11時近かったのですが、盗聴器という性質上、ある時に撤去をしないと仕掛けた人間に外されてしまう場合があるので、夜間通用口から警備員の許可をもらい中へ入れさせてもらいました。

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中にいた職員の方に事情を話し、盗聴器の音声も確認してもらいながら、撤去に立ち会って頂きました。
場所を特定していくと机の上にあるマルチタップに刺さっていた二穴ソケット型の盗聴器を発見しました。
二穴ソケット型の盗聴器にはノートパソコンなどの電源が刺さっていました。
職員の方に盗聴器からの音を確認してもらい、盗聴器を撤去しました。

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中にいた職員の方に事情を話し、盗聴器の音声も確認してもらいながら、撤去に立ち会って頂きました。
場所を特定していくと教育委員会生徒指導グループの机の上にあるマルチタップに刺さっていた二穴ソケット型の盗聴器を発見しました。
二穴ソケット型の盗聴器にはノートパソコンなどの電源が刺さっていました。
職員の方に盗聴器からの音を確認してもらい、盗聴器を撤去しました。

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職員の方に盗聴器を提示すると、職員の方もどうして良いか分からず戸惑っていました。
とにかく責任者へ話をする事になりました。

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翌日、府庁内部の48歳男性職員が仕掛けた事が判明し、教育委員会が謝罪をしました。
盗聴器を仕掛けた職員は盗聴器から数メートル離れた自分の机の中に受信機を入れてイヤホンで聴いていたと供述しました。
盗聴器を仕掛けた職員は1ヶ月の停職処分となりました。
大阪府庁は他にも盗聴器が仕掛けられていないか、職員たちで簡易的な調査を行いました。

盗聴器を仕掛けた職員は数ヶ月で数回しか聴いていないと言っていましたが、電波は常に発信されていましたので周波数さえ合わせれば誰でも聴ける環境ではありました。
現在、各官公庁では定期的に盗聴器の調査を行うところも増えてきましたが、全ての官公庁で実施されているわけではありません。
官公庁は個人情報を豊富に扱っているという認識を持ち、全ての官公庁で定期的に盗聴器の調査を実施するのが望ましいといえます。
※この事件は全国ニュースとして放送されましたが、詳細は2日間にわたって朝日放送で放送されました。
 その為、分かり易く解説する為に、上記画像の時間が前後しています。