
2013年1月14日にテレビ朝日『スーパーJチャンネル』で放送した内容でステルス盗聴器という言葉が初めて出てきました。
最近では勘違いをしている方がいらっしゃるので解説をしたいと思います。
本当のステルスの意味
ステルス盗聴器とは盗聴器そのものを言うのではなく、盗聴器の設置の仕方としてスイッチ連動型と言われるものに対してステルスと呼んでいました。
弊社では番組で数多くの盗聴器を撤去していますが、たまにステルス盗聴器も撤去します。
過去の番組で撤去したステルス盗聴器のうち代表的なもの2つをご紹介したいと思います。
延長コードのマルチタップがステルス盗聴器
延長コードのマルチタップ3口があり、それぞれに電源スイッチがついてます。
3つのうち1つのスイッチをONにすると盗聴電波が発信されます。
他の2つのスイッチをONにしても電波は発信されません。盗聴器と連動しているスイッチもONにしない限り盗聴電波が発信されることはありません。



壁スイッチ連動型
壁についているスイッチの中に盗聴器が仕掛けられており、こちらはスイッチがOFFになると電波を発信するものでした。
これは番組の中でも解説をしていますが、本来コンセントにつけるものをスイッチにつけてしまったと思われます。
やはりスイッチ連動型にするにはスイッチがONになったとき(人がいる時)に電波が出ないとおかしいです。ワンルームだったので尚更です。
ただ、壁のスイッチをONにしたときに電波を発信させようとすると配線上リレーをかませないといけません。これは素人ではできません。このタイプが出てきたときはプロが仕掛けたと推測できます。
最近では相談者の方でリモート式やVOX式など、盗聴器そのものをステルス盗聴器と呼んでいる方もいらっしゃいます。それはそれで間違ってはいないと思いますが、本来はスイッチ連動式という意味でした。


