
弊社では創業から3,000個以上の盗聴器を撤去してきました。
おそらく世界一盗聴器を撤去している会社かと思います。
撤去数の中にはテレビ撮影で撤去しているものも含まれますので、これくらいの数になります。
では、どのような盗聴器が一番撤去されるのが多いのか、または少ないのかを解説していきたいと思います。撤去したすべてをカウントしている訳ではないので、社内で検証して数字を出してみました。
見た目で一番多いのは?
やはり一番多いのはコンセットタップや延長コードの偽装品です。
これらはどこに仕掛けられていても不自然さがなく、設置も簡単で電源も供給できることから一番多いのだと思われます。
次に多いのはワニ口クリップがついているタイプでコンセント内部や電気の配線上、電化製品の中に仕掛けられるものです。
この盗聴器は見えているところには仕掛けられていないもので、電源も供給することができることから一度設置されるとずっと盗聴されてしまうので、引越ししたあとも残っていると次に入居してきた人が盗聴されてしまうこともあります。
3番目に電池式盗聴器(充電含む)になります。
電池式の盗聴器は当然ですが電池が切れます。そのため電池交換をするために室内へ入らないといけません。
侵入をして仕掛けられる場合もありますが、簡単に出入りができる内部犯または親しい人間が仕掛けた可能性が高いです。
また、外から設置をされるケースもあります。
通常の盗聴器と特殊な盗聴器との比率
発見される盗聴器で圧倒的に多いのは通常のアナログ盗聴器です。
通常のアナログ盗聴器とはアナログの電波を使用し、壊れるまで電波を発信し続けます。
通常のアナログ盗聴器の発見率は70%くらいです。(海外製の盗聴器もこちらに含まれます)
次にVOX式盗聴器になります。
VOX式盗聴器とは音声起動型といわれ、文字通り音に反応して電波を発信します。
無音の状態ですと電波を発信しません。これが28%くらいです。
そして電話盗聴器が2%程度です。
電話盗聴器はIP電話や光電話の普及で激減しました。
残りはリモート式盗聴器、スクランブル盗聴器、デジタル盗聴器等
これらが0.0何%で忘れた頃に発見されます。
リモート式盗聴器とスクランブル盗聴器はかなり昔に販売終了になっており、今では殆ど見かけなくなりました。
デジタル盗聴器は携帯電話の電波を使用します。
スマホに高感度マイクを付けて使用するタイプと四角い箱にSIMカードを差し込んで使用するタイプの2パターン存在しますが、本体が大きすぎて調査をする前に発見されているケースが多いのとSIMカードで犯人が分かってしまうので殆ど使われることはありません。